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副業を始めたいけれど、自分には売れるスキルがないと感じている方へ。関心、技能と能力、性格、手元の資産から、すでに持っている材料を書き出す方法を紹介します。

ノートとカメラ、旅行写真を置いた明るい作業机
ノートとカメラ、旅行写真を置いた明るい作業机

副業を考え始めたものの、「自分には人に売れるようなスキルがない」と思って、そこで止まってしまうことがあります。

資格や職歴なら、人にも説明しやすい。でも、それだけを見ていると、自分がすでに持っているものをかなり見落とします。

自分の中にある材料をもっと広く見たいとき、参考になる一冊があります。ティム・クラーク、アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール著、神田昌典訳の『ビジネスモデルYOU』(翔泳社、2012年)です。個人の仕事を一つのビジネスモデルとして捉え、自分が誰に何を提供するのかを考える本です。

この本では、個人の仕事を構成する要素を一枚に書き出す「Personal Business Model Canvas(パーソナル・ビジネスモデル・キャンバス)」を使います。仕事の相手、提供する価値、収入、仕事に使えるものなどを、一つの図で見渡すためのものです。

副業についての本を書く中で、この本を読み返しました。Key Resources(仕事に使える自分の材料)として挙げられているのは、関心、技能と能力、性格、所有または管理する資産の4つです。

スキルだけではなく、興味を持っていることも、性格も、手元にある物も含まれる。この部分を読んで、副業の材料を探すときにも使える見方だと思いました。

副業の候補を考えるときは、まずこの4項目を使ってみましょう。紙かメモアプリを開いて、自分がすでに持っているものを書いていきます。

副業の候補を、資格や職歴だけで探さない

資格や職歴は、その人ができることの一部です。

たとえば、旅行が好きで、行く前に細かな違いを調べるのが苦にならず、撮った写真をたくさん持っている人がいるとします。その人に特別な「旅行の資格」がなくても、初めて同じ場所へ行く人に渡せる情報はあります。

僕がオーストラリア旅行ガイドを作ったときも、始まりは立派な専門資格ではありませんでした。

旅行が好きだったこと。現地で迷った経験があったこと。文章やWebサイトを作れたこと。旅行中の写真が手元に残っていたこと。いくつかの材料が重なったので、一つのWebサイトにできました。

旅行ガイドを作っただけで、そのまま副業になるわけではありません。ただ、自分が何について書けるのか、どんなものを作れるのかを人に見せる一歩にはなります。

副業に使える4つの材料を書き出す

紙やメモアプリに、次の4つを書きます。一つにつき3個くらいで構いません。

見るもの書くこと
関心頼まれなくても調べること。話し始めると長くなること
技能と能力仕事や生活の中で、普段からやっていること
性格苦にならない関わり方や、いつもの進め方
所有または管理する資産道具、写真、過去に作った物、管理しているWebサイトなど

「技能と能力」には、資格があることだけを書く必要はありません。人の話を聞いて要点をメモする、複数の予定から空いている時間を見つける、スマートフォンできれいに写真を撮る。普段の仕事や生活で繰り返していることも入ります。

「性格」も、立派な長所を書く欄ではありません。細かな違いが気になる、初対面でも話を聞ける、同じ作業を繰り返すのが苦にならない。仕事をするときに出やすい自分の癖として考えると書きやすくなります。

「資産」と聞くと、お金や不動産を思い浮かべるかもしれません。ここでは、使い慣れた道具、撮りためた写真、これまでに作った資料、自分で管理しているWebサイトなども見ていきます。

2つか3つを組み合わせて、できそうなことを考える

4つの欄が埋まったら、気になるものを2つか3つ選びます。

僕の旅行ガイドなら、関心は旅行、技能は文章とWebサイト制作、性格は細かな違いを調べること、手元の資産は旅行写真でした。

一つずつでは仕事に見えなくても、組み合わせると「旅行前に知りたかったことを、写真付きの記事にする」という案が出てきます。

選ぶときは、珍しさよりも、自分がもう一度やりたいかを見ます。そのうえで、誰がどんなときに助かりそうか、小さく試すなら何を一つ作れるかを考えます。

最初から副業の名前や料金まで決めなくても構いません。記事を1本書く。身近な人を一度手伝ってみる。短い案内文を作って見せる。そのくらいなら、まだ自信がない段階でも試せます。

人から頼まれたことと重なるものを探す

4項目を書いただけでは、それを必要としている人がいるかまでは分かりません。

そこで、以前に人から頼まれたことと見比べます。メッセージや予定表を見返して、「教えてほしい」「一緒に考えてほしい」「代わりに見てほしい」と言われたことがなかったかを探します。

関心がある。普段からできる。自分の性格にも合う。さらに、誰かに頼まれたことがある。いくつかが重なるものは、最初に試す候補になります。

頼まれたことから副業の案を作る方法は、副業のテーマが決まらないときは、人から頼まれたことを3つ書くでも詳しく書きました。

まずは4項目を3個ずつ書いて、その中から気になるものに丸を付ける。副業の職種を検索する前に一度これをやってみると、「何もない」と思っていた自分の見え方が少し変わります。


書き出した経験や好きなことを、副業につなげたい方へ

4項目を書いてみて、仕事にできそうなものを一緒に考えたいと感じたら、30分の無料オンライン相談をご利用ください。

普段していることや手元にあるもの、これから試してみたいことを伺います。思い浮かんだ場面から、誰に何を届けられそうか、一緒に考えてみましょう。

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