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40代・50代で積み重ねてきた仕事、趣味、人生経験を、顧客が購入できる具体的な商品やサービスに変える方法を紹介します。

自宅で手作りのポーチをスマートフォンで撮影する人
自宅で手作りのポーチをスマートフォンで撮影する人

40代や50代から起業を考えるなら、流行している仕事を一から探すより、これまでの仕事や趣味、人生経験を見直したほうが現実的です。

二十年続けた仕事、休日のたびに続けてきた趣味、家族や暮らしの中で何度も経験したこと。若いころにはなかった材料を、すでに持っているからです。

ただし、「営業を二十年してきました」「写真が趣味です」と伝えるだけでは、まだ商品ではありません。誰が、何を頼めるのか。何をして、最後に何を渡すのか。そこまで決まって、初めて顧客が購入できる仕事になります。

ここでいう経験商品化とは、自分の経験・知識・技術を、顧客が購入して利用できる商品やサービスにすることです。経験を振り返って副業の候補を探すだけでなく、仕事の名前がつくところまで具体化します。

経験商品化は、できそうな副業を探すことではない

経験商品化では、材料にする経験を一つ選んだあとの設計が本題です。職歴や趣味を並べるだけではなく、その経験から何を商品として販売するのかを決めます。

たとえば、「法人営業を長く続けてきた」だけでは、顧客は何を頼めるのか分かりません。

新規商談の前に相手の会社を調べ、質問を準備してきた人なら、製造業の若手営業に向けて、初回商談の聞き取りシートを作る仕事が考えられます。実際の商材と営業先を聞き、商談前に確認すること、当日聞くこと、商談後に残すことを一枚にまとめる。ここまで決まると、「営業経験」が具体的な商品になります。

仕事・趣味・人生経験を、仕事の名前に変える

会社で身につけた技術だけが、商品の材料ではありません。

  • 法人営業の経験を、製造業の若手営業向け・初回商談ヒアリングシート制作にする
  • 小物撮影の趣味を、ハンドメイド作家向け・スマートフォン商品写真レッスンにする
  • 親へスマートフォンを教えてきた経験を、シニア向け・九十分の訪問スマートフォンレッスンとして提供する
  • 子どもを連れて何度も引っ越した経験を、子育て世帯向け・引っ越し三十日前チェックリストと個別相談にする

「営業」「写真」「スマートフォン」「引っ越し」だけでは、まだ広すぎます。誰に向けた仕事なのか、どの場面を手伝うのかを加えると、実際に頼める仕事へ近づきます。

人生経験を商品にするといっても、自分の体験を正解として押しつけるわけではありません。自分が経験した範囲で何を手伝えるのかを決め、資格が必要な仕事や専門家の判断とは分けて提供します。

僕の経験も、今の仕事に直結している

僕は学生のころ、海外からブランド腕時計を仕入れ、ネットショップで販売していました。商品を探し、海外の店と連絡を取り、商品ページを作り、注文を受けて発送する。腕時計そのものより、ネットで商品を販売する一連の仕事が好きでした。

その後は、自動車部品メーカーの営業として九年間働きました。業界や製品には最後まで関心を持てませんでしたが、一対一でお客様の話を聞き、必要なものを考える仕事は嫌いではありませんでした。

ブログの運営、文章やWebページの制作、AIを使った仕事の仕組みづくりも続けてきました。今は、こうした経験を組み合わせ、個人や事業者の商品・サービスを考え、紹介する文章やWebページを作り、申込みや日々の作業が進むところまで支えています。

ネットショップ、営業、ブログ、Web、AIは、職歴だけを見れば別々です。ただ、今のお客様が頼める仕事として見ると、「商品やサービスを考え、Webで伝え、実際に動く形まで作る」という一つの仕事につながっています。

経験を商品にするなら、五つのことを決める

商品にしたい経験を一つ選んだら、次の五つを決めます。

誰を手伝うのか

年齢や職業だけではなく、今どんな場面で困っている人なのかまで決めます。

何に困っているのか

自分が話したい経験ではなく、相手がお金を払ってでも解決したいことを考えます。

自分は何をするのか

相談を聞く、教える、調べる、作る、添削する。料金の中で行う作業を書きます。

顧客は何を受け取るのか

相談時間だけなのか、マニュアル、動画、写真、チェックリスト、完成したWebページなどが残るのか。受け取るものをはっきりさせます。

料金と範囲をどこまでにするか

対応時間、納期、修正回数、連絡方法を決めます。ここが曖昧なままだと、頼む側も、提供する側も不安になります。

写真の趣味を、一つの仕事にすると

「写真が趣味です」から、実際に販売できるサービスを考えてみます。対象は、アクセサリーや布小物を自宅で作り、Instagramやネットショップで販売している人です。

商品を作ることには慣れていても、夜に室内で撮ると写真が暗くなる。背景に生活用品が写る。色や大きさが実物と違って見える。撮り直しに時間がかかり、新商品の掲載が遅れている。そんな人に向けたレッスンです。

商品例:スマートフォン商品写真レッスン

レッスン前に、普段撮っている商品写真三枚と、撮影場所の写真を送ってもらいます。当日はオンラインで九十分。実際の商品を使い、窓からの光が入る向き、背景の作り方、スマートフォンの明るさ調整、商品の角度を一緒に試します。

レッスン後は、その人の撮影場所に合わせたA4一枚の確認表を渡します。一週間以内に撮り直した写真を五枚まで送り、コメントを一度受けられます。料金は初回16,500円です。

この例なら、顧客は「写真について相談できる」だけでなく、何を準備し、何を習い、レッスン後に何が残るのかまで分かります。提供する側も、九十分のレッスンと一回の添削までが料金に含まれると説明できます。

もちろん、16,500円が適正だと決まっているわけではありません。似たレッスンの内容と料金を調べ、実際のハンドメイド作家に案内を見てもらい、必要な作業量も確かめます。ここに書いたのは、趣味を仕事へ変えるときの設計例です。

商品を作ったあと、知ってもらうところまで考える

商品が決まっても、紹介する場所がなければ顧客には届きません。

先ほどの撮影レッスンなら、「スマートフォンで商品を明るく撮る方法」を、撮影前後の写真と一緒に記事やSNSで紹介できます。もっと詳しく知りたい人が、対象者、レッスン内容、料金を読めるページへ進み、そのまま申し込めるようにします。

依頼が入ったら、案内した内容を提供する。終わったあとに、説明しにくかったところや足りなかったものを聞き、次の案内とレッスンへ反映する。商品は、販売と提供を重ねながら直していきます。

経験商品化は、経験をきれいな言葉に言い換える作業ではありません。自分が積み重ねてきたものを、誰かが実際に頼める仕事にして、販売し、提供しながら育てていくことです。

40代や50代だからこそ、仕事だけでなく、趣味や暮らしにも長く続けてきたものがあります。その一つを、顧客、作業、納品物、料金まで決まった商品にする。新しい事業は、そこから始められます。


自分の経験をどんな商品にできるか、無料動画で学ぶ

無料動画講座「商品の形と売り方|経験商品化の基礎」では、相談、講座、教材、制作、継続サポートという商品の違いと、知ってもらうところから販売・提供までの流れを具体例で紹介しています。

仕事、趣味、人生経験のどれを商品にする場合でも、経験を語るだけでは事業になりません。誰に何を提供し、どの形で届けるのか。自分の経験を、実際に販売できる仕事へ変えたい方に向けた動画です。

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