副業づくり事例 02始めていることを伸ばす
月3万円ほどだった自宅パン教室。単発レッスンを見直して、売上を伸ばすまで
今回ご紹介するのは、40代前半の女性です。
以前からパン作りが好きで、週末を中心に、自宅で小さなパン教室を開いていました。
参加するのは1回3人ほど。料金は1人4,000円で、月に3回開催しています。
毎回3人が参加すると、
4,000円 × 3人 × 3回 = 36,000円。
月によって多少の差はありますが、だいたい3万円ほどの売上になっていました。
SNSを見て申し込んでくれる方もいれば、以前参加した方が友人を連れてきてくれることもあります。
すでにお客さんもいて、本人もパンを教えることが好き。
ただ、
「もう少し売上を増やしたいんですけど、これ以上開催日を増やすのは難しくて……」
という悩みがありました。
回数を増やさず、売上を増やせないか
今の教室をそのまま続けるなら、売上を増やす方法はそれほど多くありません。
月3回だった教室を5回にするか、1回の参加人数を増やすか、料金を上げるか。
でも、自宅なので人数には限界があります。本業もあるので、週末をどんどんパン教室で埋めていくのも現実的ではありません。
そこで、開催回数を増やす前に、今来てくれている生徒さんについてもう少し聞いてみました。
すると、レッスン中によくこんな話が出ていたそうです。
「休みの日なら作れるんですけど、平日はなかなか難しいんですよね」
「子どもが毎朝パンを食べるので、週末にまとめて作れたらいいんですけど」
「冷凍した場合って、どうやって食べるのが一番おいしいですか?」
パン作りそのものには興味があるけれど、仕事や家事をしながら日常的に続けるのが難しい。
そこに、今の単発レッスンとは少し違う需要がありそうでした。
そこで考えたのが、
忙しくても続けられる「週末パンづくり」3回コース
です。
単発レッスンを「目的のあるコース」に変える
これまでの教室は、「今回はベーグル」「次回はフォカッチャ」といった1回完結のレッスンでした。
新しいコースでは、3回を通して、
週末にまとめて作り、平日の朝にもパンを楽しめるようになる
ことを目指します。
例えば1回目は、まとめて作りやすく、冷凍保存にも向いている基本のパン。
2回目は、保存方法や解凍・温め直しまで含めて、平日に食べやすい形を考えます。
3回目は、家族の人数や生活リズムに合わせて、自宅で無理なく続ける方法まで一緒に考える。
コースの間には実際に自宅でも作ってもらい、分からないところがあれば写真を送ってもらいます。
レシピだけではなく、冷凍や保存方法をまとめた資料も用意しました。
こうした資料は、最初に作るときには少し手間がかかります。
でも、一度作ってしまえば次のコースでも使えます。実際にやってみて分かりにくかったところだけ直したり、よく聞かれる質問を追加したりすればいい。
毎回ゼロから準備する必要はありません。
3回24,000円に設定しました
これまでの単発レッスンは1回4,000円なので、3回来てもらえば12,000円です。
今回の3回コースは、24,000円にしました。
単純に3回分をまとめて値上げしたわけではありません。
3回を通した目的があり、自宅での実践や簡単な質問対応、保存方法などの資料も含まれています。
「3回パンを作る」ではなく、
忙しい生活の中でも、自分でパン作りを続けられるようになるためのコース
として組み直しました。
最初は、これまで教室に参加してくれた方にも案内し、3人が申し込んでくれました。
24,000円 × 3人なので、売上は72,000円です。
以前なら、同じ3回の開催で36,000円ほど。
開催日を増やさず、売上は約2倍になりました。
もちろん、資料作りやレッスン間の対応もあるので、利益まで単純に2倍というわけではありません。
それでも、自分の時間をそのまま2倍にすることなく、売上を伸ばす形を作ることができました。
すでに売れているなら、お客さんの中に次のヒントがある
今回、新しいことをゼロから始めたわけではありません。
もともとパン教室があり、生徒さんがいて、毎月3万円ほどの売上がありました。
だから、「別の副業を始めましょう」とは考えませんでした。
今ある教室の中で、生徒さんがまだ困っていることはないか。
そこを見直しただけです。
すでにお金を払ってくれているお客さんがいるというのは、とても大きなことです。
何を喜んでくれたのか。
どこで困っているのか。
ほかに何があれば嬉しいのか。
実際に聞くことができます。
今回も、生徒さんとの何気ない会話から、新しいコースの形が見えてきました。
そして一度コースを始めれば、また次の声が出てきます。
「冷凍したパンの温め方を動画でも見たい」
「子どもの朝食向けのパンも知りたい」
そんな声が増えてきたら、そのときに次の商品を考えればいいと思います。
最初から全部作る必要はありません。
始めている副業を、もう一度見直してみる
「副業づくりの時間」では、まだ何も始めていない方だけでなく、すでに小さく副業を始めている方へもサポートを行っています。
今回のように、
「少し売れているけれど、この先どう伸ばせばいいか分からない」
という状態なら、まったく別のことを始める前に、今の商品を見直してみるのも一つです。
お客さんは、なぜ買ってくれているのか。
まだ満たせていない困りごとはないか。
単発の商品を、別の形にできないか。
そこから新しい商品が見つかることがあります。
副業は、始めたときの商品が完成形ではありません。
実際に売って、お客さんの反応を見て、少しずつ変えていく。
今回のパン教室のように、すでに小さく売れているものがあるなら、その中に次の売上を作る材料が残っているかもしれません。